わが国では、地質的に脆弱であることに加えて降雨あるいは台風などの豪雨により毎年各地で地すべりが発生しています。又、全国各地の沿岸部や埋め立て地では地震動による影響により液状化現象が発生しています。これらの発生を抑制する効果的な対策は地下水位を下げ、水による影響を排除することです。レジェンドパイプ工法は集排水パイプ+推進工法の組み合わせにより、深い場所にスピーディに集排水パイプを設置し、効率的に地下水位を下げ、地すべり及び液状化現象を抑制する新しい工法です。
適応サイズ:φ350
ポリプロピレン製の集排水パイプは開孔率、空隙率が大きく集水性に優れる。点で集水する有孔管に比べ、面で集水する為フィルター部の目詰まり減少が起きにくい。
泥水方式の推進工法を採用することにより地下水位の高い地盤に対応可能。面板を取換えることで砂質土、砂礫土、粗石混り土等様々な土質に対応可能。
掘進機のリターン機能により、発進立坑に引き戻して回収可能な為、到達立坑が必要ありません。
地すべり対策には、集水井と横ボーリングを組み合わせて排水を行い地下水位を低下させる方法がありますが、排水材の目詰まりや集水井の劣化により、その機能を果たしていない現場が数多くあります。レジェンドパイプ工法は、既存の集水井から発進が可能であり、従来のパイプ径を大きく上回るφ310㎜の集排水パイプを効率的に放射状に設置することが可能です。
地下水位低下による液状化対策は、対象地区を矢板等により締め切り、締め切られた内側の地区内の地下水位を下げることで、水による影響を低減する方法です。レジェンドパイプ工法は、推進工法により、深い位置へ効率的に集排水パイプを設置することができ、また掘進機のリターン回収機能により到達立坑無しで施工可能であるため、経済的でよりスピーディに施工することが可能です。
① 初期掘進
② 鋼管φ350
③ 鋼管推進
④ MMホール到達状況
⑤ MPDパイプ
⑥ MPDパイプ挿入
⑦ 鋼管引抜
⑧ 排水状況