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推進工法概要 推進工法概要

都市と人の快適をつなぐ推進工法

都市と人の快適をつなぐ
推進工法

皆様の生活の中で、道路を掘削して下水道や水道、ガス管などを地中に埋設している管きょの工事を見たことがあるのではないかと思います。これら、地中に埋設する管きょ工事は大きく分けて二つあり、地面を掘削してその底面に既製の管を配管して埋め戻す開削工法と、地表を掘削することなく地中を貫通する非開削工法に分けられます。私たちが行う推進工法は非開削工法に属し、開削工法に比べ路面を掘削することが少なくなるために、工事占用面積の減少、騒音、振動、粉じん等の工事公害の低減、交通や市民生活への影響の抑止等に優れ、交通量の多い道路や市街地、軌道などを横断して開削が困難な箇所での工事で特徴を発揮します。

推進工法機構 推進工法機構

推進工法の機械構成は、立坑、支圧壁、推進台、元押ジャッキ、押輪、ストラット、押角、推進管、掘進機(又は刃口)からなっており、長距離推進の場合はさらにの中押装置が設置されます。
近年の大中口径管推進工法では、ストラットを不要とする押輪・押角一体型のロングストロークの元押ジャッキ装置が使用されています。小口径推進工法においては、押輪・元押ジャッキ・押角が推進台と一体となった推進装置が標準装備されています。

推進工法機構イメージ 推進工法機構イメージ

推進工法の分類 推進工法の分類

呼び径800以上の大中口径管推進工法、呼び径700以下の小口径管推進工法、鋼製管推進工法および改築推進工法に分類されます。大中口径管推進工法は、切羽が開放状態になっているか否かで開放型と密閉型に分類され、さらに密閉型は、切羽の安定方法、土砂の搬出方法等によって泥水式推進工法、土圧式推進工法および泥濃式推進工法に分類されます。小口径管推進工法は、使用する推進管種により、高耐荷力方式、低耐荷力方式および鋼製さや管方式に分類されます。

推進工法の分類図 推進工法の分類図
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推進工法の概要 推進工法の概要

  • 大中口径管推進工法

    開放型 | 密閉型

    大中口径管推進工法には、開放型と密閉型があります。開放型の特徴としては、切羽地山が自立している場合に用いられ、密閉型に比べると設備が簡易であり、主として短距離の施工に適しています。密閉型は、地下水圧と土圧に対抗して掘進する場合に用いられ、泥水式、土圧式および泥濃式推進工法があります。長距離推進に適しています。

  • 小口径管推進工法

    高耐荷力方式 | 低耐荷力方式

    小口径管推進工法には、発進立坑から遠隔操作により推進管を埋設する工法です。この工法は、使用する推進管種により、高耐荷力方式、低耐荷力方式の2方式に大別され、さらに掘削および排土方式、管の埋設方法により細分類されます。

  • 鋼製管推進工法

    鋼製管推進工法とは、先導体に鋼製の推進工法用管(鋼管)を接続し、発進立坑または地表から遠隔操作により掘進する工法です。鋼製管推進工法は、推進した工法をさや管として用いて鋼管内に硬質塩化ビニル管等の本管を敷設する鋼製さや管推進工法と対象本管まで推進した鋼管内に取付管用の特殊支管を付けた硬質塩化ビニル管を挿入し本管に接続する取付管推進工法に分類されます。

  • 改築推進工法

    改築推進工法は、構造的又は機能的に低下した下水管きょを推進工法により破砕・排除しつつ新管を埋設する工法です。改築推進工法は、既設管の破砕・排除方式により分類されます。

取扱工法のシステム図 取扱工法のシステム図

泥水式

泥水式推進工法は、泥水式掘進機のカッタチャンバ内に満たされた泥水の圧力を、掘進機前面の土圧および地下水圧に見合う圧力に保持することにより切羽を安定させます。また、掘削した土砂は泥水と混合して坑外へ流体輸送し、排泥水は泥水処理設備により土砂と泥水に分離し、泥水は再び切羽へ送られます。送泥水、排泥水の管路系統は循環回路になっています。

システム図
泥水式システム図
泥水の流れ
泥水式泥水の流れ

泥濃式

泥濃式推進工法は、泥濃式掘進機のカッタチャンバ内に高濃度の泥水を圧送充満し、切羽の安定を図りながらカッタにより掘削します。掘削した土砂を高濃度泥水と撹拌混合し流動化させ、掘進機内の排土バルブを開閉することにより、切羽を安定させながら間欠的に排土します。大気圧下に排土された掘削土砂は、吸引力により搬出します。

システム図
泥濃式システム図
泥水の流れ
泥濃式泥水の流れ

泥土圧式

泥土圧推進工法は、土砂の塑性流動化を促進させる添加物を注入しながら掘削土砂を撹拌して切羽と隔壁間のカッタチャンバ内に充満させ、さらに推進力により加圧し、その泥土圧を切羽全体に作用させて安定を図ります。掘削土砂はスクリュコンベヤ等で排土します。

システム図
泥土圧式システム図

圧入式

圧入式は、誘導管を用い方向修正を行いながら到達立坑まで圧入推進させた後、誘導管を案内として拡大カッタヘッドを用いて掘削します。先端抵抗力は推力伝達ロッドに負担させ、推進管には、周面抵抗力のみを負担させることにより、低耐荷力管を推進する二工程式です。

システム図
圧入式システム図 圧入式システム図 圧入式システム図
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